感情移入の話

シン・ゴジラとか君の名は。とか、というかその二つぐらいなんだけど、初めてちらちら映画評論みたいなのを見て思った話。

 

感情移入って本来、登場人物の背景、舞台設定、そもそも感情描写などが綿密で、その登場人物が「どうしてそう思ったのか」が「(我が事の様に)理解できる」事なのであって、

登場人物のおかれた状況を「自分に重ね合わせて」、「(我が身にある事として)感じる」っていう、名前変換小説かな?っていうものじゃない筈では。

 

私はそういう風に思っているので、違うのか~?と思ったりする。

 

具体的には、家族構成が一切出てこないから感情移入できない、とか、(シンゴジ)見てると、じゃあ天涯孤独の孤高の天才の人間的感情みたいな映画とかがあった時(仮にの話)家族円満な幸せいっぱいの人はそれを理解できないのか?って話になるじゃない。

 

映画とか小説とかなんでも、物語とか、まあノンフィクも含めて、そういうのを、自分と掛け離れた状況に居る人の感情とか考えとか、そういうのを、理解したり想像したり、自分の糧にしたりっていう事が出来る事が、創作物の醍醐味なのではって思う訳です。

自分の経験した事にしか人間は共感出来ないって考えるのは、余りにも人を舐めすぎではないでしょうか。